「デザイン」がソフトウェア開発を変革する

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ソフトウェア開発において使用性(usability)への要求は日に日に増しています。

  • ISO 9126: ソフトウェア品質の評価に関する国際規格に「使用性(usability)」が含まれる
  • ユーザビリティ: ISO 9241-11 ユーザビリティの定義と、ユーザビリティをユーザの行動と満足度を尺度に規定または評価する場合に考慮しなければならない情報の認識方法を説明した国際規格
  • ISO 13407: Human-centred design processes for interactive systems / インタラクティブシステムの人間中心設計過程, ユーザにとっての利用品質の確保と向上を目指す設計プロセスを確立することを基本的な目的に、インタラクティブ・システムの人間中心設計プロセスを規格化したもの

こんな標準化も進んできているように、「使いやすさ(usability)」は、産業界の要請です。

当然ですよね。「ユーザーにとっては、UIこそが製品そのもの」ですから。

そこで、いわゆる「人間中心設計(HCD, human centered design)」がソフトウェア開発に取り入れられ始めました。

ですが、ここで言いたいのは、そういう意味でのデザインではありません。システム開発の「超上流」と呼ばれるフェーズで、デザインが役に立つことを示したい。

受託開発では見積が重要ですね。精度の高い見積には、高いスキルが必要です。「超上流」工程(システム化の方向性、システム化計画、要件定義)での、高度な「未来予知能力」が必要になってくる。しかも、完璧な「予知」は無理。

この問題に対する解が、ペーパープロトタイピング、ビジュアルプロトタイプなどの手段です。「ソフトウェアを作らずに、ソフトウェアの成果(実現される世界)を事前に具現化・確認する」ことができるので、オススメしたいのです。→ユーザーにとっては、UIこそが製品そのもの @ ZEROBASE BLOG

ただ、エンジニアには難しい。無理でしょう。ですから「デザイナ」をチームに加えると良い。

これが我々ゼロベース社が世に問いたい提案です。

システムの受託開発は、超上流工程も含めたプロセス管理が必要になってきた。その超上流工程にデザイナを加えることにより「要件定義の品質」を向上させることができる。なぜならば「ユーザーにとっては、UIこそが製品そのもの」だから。

(余談だが、これに加えてプロトタイピング手法によるスパイラル開発モデルは非常に相性が良いです。結局はスパイラルの各サイクルは小さなウォーターフォールになっている。言い換えると大きなウォーターフォールを小さく分割することで「未来予知能力」が求められる期間を短くし、計画しやすくなる。スパイラルごとに計画を調整しやすくなる。XP、アジャイル。計画変更に耐えられるアジャイルな少人数チーム構成がよくて、変更に耐えられる実装フレームワークRuby on Railsがよい、となる)

こういう問題意識でIT/SI業界の辺境から革命を起こしたい。(うちは業務システムを作らないし、Webに特化したシステム屋さんなので、辺境も辺境です。

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このページは、ishibashiが2008年1月18日 01:12に書いたブログ記事です。

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