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【速報】TonchidotのSekai Cameraについて15分調べて1時間ブレストしたレポート

いますごい話題のTonchidot社SekaiCameraについての論考です。技術面は無視して、デモの内容が実現できるとして、ビジネス面、デザイン面がどうかという議論をしたレポートです。こういうのが出るとみんな実装技術とかに関心が行くようです。あえてデザイン会社として、使われ方、広まり方、生活をどう変えるか、という点を考えてみたと。

■キラーアプリ

頓智・社(Tonchidot)の世界カメラ(SekaiCamera)ってすごいけど冷静に身の回りの人が使うかどうか考えると怪しい。うちの弟(リア充w)とか興味持たないと思います。

でも子供は興味もちそう。ゲームとして。まさに電脳コイルのように。(電脳メガネというシースルーARデバイスにより子供達が実世界と並行したゲーム世界を楽しむ、という世界設定のアニメ〜電脳コイル - Wikipedia

ですから、まずはiPhone自体のキラーアプリですよね。これ目当てに子供が親にiPhoneをせがむ。ひょっとしたらSekaiCameraをいちばん売りたいのはソフトバンクモバイルかもしれない。(ドコモiPhoneが出たら状況変わりますが、若年層取り込みはARPULTVの観点から有力だと思います)

※SekaiCamera「の」キラーアプリではなく、SekaiCamera「が」iPhoneのキラーアプリになりえる(子供にとって)という話。

■ドミナント

あと問題は山積み。ウォルマートやセブンイレブンのようにローカルドミナント戦略をとれるか。例えば最初はライブやスポーツなどのイベント会場や商業施設周辺に限定して始めるとか、しないと、「覗いても何も映らない」状況が想像できますからね。

繰り返します、最初は「覗いても何も映らない」状況をいかに避けるか、これが頓智・社の課題になるのではないか。

つまり、実装上の技術的課題がクリアできたとしても、次はネットワーク外部性との戦いですね。(私の好きなテーマであるw)

スケーラビリティはティッピングポイント以前では強力なブレーキとなって進行を阻むというもの。

「みんなが使ってるから私も使う」は「みんなが使ってないから私も使わない」になる、ということです。

どう対処するか見物です。これについてはキャズム理論が適切かもしれませんね。「ニッチに絞ってキャズムを超えたのち、隣接領域を個別制覇せよ」というDデー作戦。

■プラットフォーム・ベンダー

SekaiCameraは要するに「See-through AR(シースルーAR)」の「プラットフォーム」ですね。SekaiCameraって、それ自体がアプリケーションなのではなく、プラットフォームですね。というか、そうなるべき。

iモード(上のCP)とか、SecondLife(上の商売人)とか、iPhone(上のアプリ)とか、Salesforce(上のApex,AppExchange)とかの構図ですね。

プラットフォーム・ベンダーとしてサードパーティー支援をするべき、と思いました。

いまは頓智・社純正「基本アプリ」として、建物など屋外オブジェクトへのタグ付けと、店舗内で使われる商品へのタグ付けが提供されているようですね(15分しか調べてないのでよく知りませんが)。これは基本機能ということ。SalesforceのCRM機能のように。

実際には、これ自体を使いたい人って少ないと思います。(うちの弟のように)

そこで、社内でブレストしたんですが、この「シースルーAR」の応用(アプリ)ってのが、いくつか出てきたんですね。たくさんブレストすれば、いくらでも用途は発明できると思いました。

※前述の議論と違い、SekaiCamera「の」キラーアプリがありえるだろう、という話です。

頓智・社は「インターネットを活用したシースルーAR技術」自体で特許を取るつもりでしょうね。これはiPhoneとは無関係な技術のビジネスモデル特許として。

デバイスが対応すればiPhoneでなくても構いません。DSでも、PSPでも、電脳メガネでも、頓智・社純正H/Wでもいいわけです。

この点はSecondLifeがPCでなくても構わない点に似てます。というか先に実世界展開されるとSecondLifeや東京ゼロ区はきついですね。(※もしSecondLifeが実世界展開を考えているとすれば、ですが)

一気に業界が実世界ARバブルの様相を呈しそうです。もちろんハイプ曲線に従って。冷静に対処しなければ火傷しそうです。

※注意:本稿は15分調べて1時間社内ブレストして30分で書いた文章です。たまには思いつきを垂れ流してみるのもよかろうということで。

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コメント (2)

ishibashi:

ご指摘ありがとうございました!

satomi:

linkありがとうございました、私のミスで正しくは「頓智」です。どうも申し訳ございません!

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2008年09月11日 16:16に投稿されたエントリーのページです。

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