「バグ」アンケート結果への考察

第1回「バグ」アンケートにご協力ありがとうございました。結果を発表します。非常に小規模なアンケートになりました(笑)

あるある ないない 回答計 無回答 リブログ
【傘】濡れないためにさす傘を畳むときに手が濡れる 10 3 13 1 3
【携帯電話】「いま電車の中だからあとでかけ直す」という電話ができない 10 4 14 0 5
【読書】わずかな空き時間、きりのいいところまで読めるかどうか、読んでみないとわからない 6 8 14 0 2
【消耗品の補充】減ったら同じものを買うなんて機械的な作業を人間がやらないといけない 11 3 14 0 -

この「バグ」というテーマに対して反応してくださった方が14名、それにTumblr(というサイト)でのリブログ(という操作による「投票」)も加えると、反応してくださったのは約20名です。(※統計的には重複などを考慮して2SDで12〜20と予想)

第1回「バグ」アンケート (ZEROBASE BLOG)

背景:バグの発見は「問題解決型の新商品」につながりやすいため、バグの収拾・共有の仕組みを企画しています。

と書いていたとおりで、今回のアンケートは、「バグの収拾・共有の仕組み」という企画のための調査です。そこで、「バグ」そのものへの関心を調べるのが目的でした。

というのも、個々の「バグ」に対する評価は、主たる目的ではありません(※脚注1)。また、母数が曖昧なので「反応率」はとれませんし、あまり「率」に意味はないと思います(※脚注2)。集客段階では「反応率」が重要ですが、企画段階では「反応率」よりも「それを非常に喜んでくれる人はどんな人か」という想定顧客(ペルソナに通じる)のほうを重視します(※脚注3)。

ですから、今回の調査は、統計的マーケティング調査ではなく、ペルソナ設計のための顧客理解(カスタマー・インサイト)のための定性的調査、といえます。

その結果の解釈としては、それなりに手答えを持ちました。報酬なしで、回答の「コスト」(手間・時間)を「支払って」でも回答してくださった方が、自社と接点のある人たちの中に、20人「も」いた、と考えます。回答してくださった方、本当にありがとうございます。なお、アンケートの回答欄を多めにしたのも、悲観的に反応を見たかったからです。(※脚注4

これは、「回答する行為に価値を感じてくださった」といえます。例えば「こういう試みに参加するのが楽しい」「投票して結果を見ることで、自分と他人のズレを知りたい」「そういうのなら俺もたくさん思いつくからひとこといわせろ」などなど、いろんな「価値」の感じかたがあると考えられます。こういう「価値」を安定して提供する仕組みを作れば、商品やサービスになるわけで。ソーシャルWebサービスとか。(※脚注5

我々の企画の「ペルソナ」は、この20人の方々の中から作ろう、と考えます(「中から」というと語弊がありますので正確には「参考にして」)。少なくとも「今回反応してくださった方々の過半数には、確実に喜んでくれるようなもの」を提供したい、と考えます。(もし企画倒れになったらごめんなさい)

今回の結果をもとに、引き続き「バグ」に関する何らかの企画を進めたいと思います。その形態は未定です。Webサービス、イベント(ワークショップやセミナー)、メルマガ、Podcasting、動画セミナーなど、いろいろと考えられます。やはり形態は手段に過ぎず、「誰の(ターゲット、ペルソナ)」「どんな問題を(→解決されたときの価値・効用)」「どのように解決するのか(手段)」というセットで考えなければいけません。

というわけで、今回の調査へのご協力ありがとうございました。また「バグ」に関する何らかのお知らせをできればと。

以上


脚注1
個々の「バグ」に対する評価は、主たる目的ではありません。
仮にこれを「個々のバグに対する共感度を調べる」という意図の調査だとしたら・・・典型的「ダメな調査」ですね。結果のデータはゴミです。これをもとに何らかの意志決定をするのはダメですね。どうダメかというと、母集団が曖昧、回収方法がいいかげん、配布数・回収率すら分からない、そもそも回答が「ないない」の人は回答しないから「あるある」が増えるバイアスがかかっている、そもそも「共感度」って何だ、客観的指標として定義すべき云々・・・ →本文へ戻る
脚注2
母数が曖昧なので「反応率」はとれませんし、あまり「率」に意味はないと思います
いちおう「今回のアンケートを見た人の母集団は95%の確率で300から3,000の間だと思います」というくらいの精度なら推定できるので、悪くても12/3,000=0.4%の反応率はあった、といえます。ただ、母集団、標本、バイアス、回収手段などの問題から、「これをもとに何らかの意志決定をする」という目的には、ほぼ「使えない」と考えます。 →本文へ戻る
脚注3
集客段階では「反応率」が重要ですが、企画段階では「反応率」よりも「それを非常に喜んでくれる人はどんな人か」という想定顧客(ペルソナに通じる)のほうを重視します。
ターゲット・セグメントが未定義なのに、媒体毎の反応率という表層的な数字を追ってしまうと、「その媒体での反応率を上げる」のと「媒体を変える」のと、どちらがベターか判断できません。手当たり次第にいろんな媒体に出稿してトライ&エラー、というのは、効率が悪い。膨大な無駄な試行錯誤を減らすために理論があって、ここではターゲットを定義して適切な媒体を選ぶ、という仮説をたてること。この前提でいえば、商品企画段階でターゲット(ペルソナ)が未定義なのに、反応率を云々しても仕方ないです。ただ、そのペルソナに合致する人(潜在顧客)がどれくらいいるか、という潜在市場規模の推定には使えるデータではあります(そういう目的に使えるように収拾した質の高いデータなら)。 →本文へ戻る
脚注4
アンケートの回答欄を多めにしたのも、悲観的に反応を見たかったからです。
仮に、企画に対して「これ面白いと思う?」と尋ねて「1クリック投票」すれば、高い回収率になります。そのとき、好意的な結果が出ると思います。これを「よい反応」と解釈して企画を進めても、導入後に失敗する可能性が高くなります。どうせ失敗するなら企画段階で失敗(企画倒れ)したほうがいいです。そのため、調査は悲観的にやるべきだと考えます。なお、投稿して頂いた「バグ」はどれも面白く、参考になりました。これも「仕組み」ができたら公開・共有していきたいと思います。 →本文へ戻る
脚注5
こういう「価値」を安定して提供する仕組みを作れば、商品やサービスになるわけで。ソーシャルWebサービスとか。
ネット企業(おそらくそれに限らず)においては「ハウスリストに対するアンケート」という調査方法は、適切に行えば、かなり有益だと考えます。それは「商品企画のための標本調査の母集団と、その商品の初期顧客集団が一致する(場合が多い/可能性が高い)から」です。本文中に「自社と接点のある人たちの中に」と書いたとおり。今回はハウスリストの代用として自社ブログを使いましたが、自社サービスを運営しておらず(BはともかくCの)ハウスリストを持たない弊社における苦肉の策に過ぎません(笑) ただ、「ブログで簡単なアンケートをとってみる」という手段でも、明確な目的に従っていれば、けっこう成果があるという例として、ご参考になれば。 →本文へ戻る
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