Webビジネス新規事業への賢い「アジャイル」投資術

企業がWebビジネスの新規事業へ投資する際の考え方(パターン)を考察しつつ、「できるだけ成功確率を高めるための方法(不確実性への対処法)」について検討します。

目次

  1. Webビジネス新規事業への賢い「アジャイル」投資術
  2. 新規事業投資、どこまで削れるか
  3. 新規事業のIT投資に、より多くの選択肢を残す
  4. 新規事業のリスクとコスト構造
  5. システム力に勝る「人間力」(手運用)
  6. 戦略的コスト構造を武器に
  7. 新規事業の不確実性

はじめに

どこまで東京?というサイトには、Webビジネスの新規事業投資において学ぶべき事があると思いますので、詳しく紹介します。結論から申し上げれば「Webビジネスの立ち上げは(極端にやれば)ここまでローコストになる」「Webビジネスにはシステム開発が必要だ、というのは思いこみに過ぎない」ということを「どこまで東京?」を例にお伝えしたいと思います。
(※旧タイトルは「Webビジネス新規事業への賢い投資術~「どこまで東京?」に学ぶ:(1) 企業の金銭感覚」)

まず「どこまで東京?」が、どんなサイトであるかについて:

「どこまで東京?」とは、みなさんの"イメージの中の東京"をあきらかにしようではないか、という何の役にも立たないプロジェクトです。

実際の都境界線とは関係なく「東京ってここまでだよなー」というイメージをぼくにお伝えください。

みなさんの総合意見を元にぼくが勝手な判断で、みんなの「ここまで東京」を統合し「最新の『ここまで東京』」として発表します。

「お題に対して読者が投稿し、それを編集者が面白おかしく紹介することで成立する、コール&レスポンス型メディア(コンテンツ)」という感じでしょうか。Webサイト設計者の観点からは、バカ日本地図ほぼ日オトナ語の謎。言いまつがいなどを連想します。

企業の金銭感覚

さて、「どこまで東京?」はビジネスではないようですが、「仮に企業サイトだったら、どうなるか?」という想定で考えてみたいと思います。(このような形で「どこまで東京?」を紹介することについて快諾いただきありがとうございました)

具体的にイメージするため、条件を付け加えてみます。「どこまで東京?」がキャンペーンサイトではなく「事業」として運営されると仮定します。運営企業は地図出版社で、マネタイズ(収益化)の手段を「書籍化」だとすれば、CSFは「企画がウケて、それにより投稿が集まること」で、KGI は「投稿数」で、KPI は「PV, UU, 一人当たり投稿数, リピート訪問数, 率」など。

さて、多くの企業は「どこまで東京?」のようなサイトを作るとき、もっとお金のかかるやり方をします。だいたい、当たり前のように300~500万円くらい投資するのではないかと思います。うち大部分はサイトの開発費、とくにシステム開発費ではないでしょうか。

※想定:社内には企画担当者のみで、開発部隊が無い会社。

すでに「どこまで東京?」を見てしまっていると思うので、いったん忘れてください。そのうえで、同じような企画プロセスを追体験していきましょう。

こういう企画コンセプトだとします。「どこまでが【東京】なのか、というテーマには語るに十分な面白さがあり、それをネット上のユーザ参加型・投稿型メディアとして運営することで、将来の書籍化・出版事業による回収を目的として云々」という企画があったと想定してみて頂きたいのです。どういう風に物事が進みますか?

  • 「ならば地図を押し出したUIで」
  • 「ユーザが地図に一筆書きで線を引いて投稿できるシステムを採用して」
  • 「投稿を審査するための管理画面を用意して」
  • 「クチコミを期待してブログパーツを用意して」
  • 「もし大ヒットしたらサーバが落ちるので十分なネットワーク・インフラを」

という話になり、すぐに300〜500万円くらいの投資案件になるのではないでしょうか?

しかし、私は30~50万円に抑える方法を模索したいです。10分の1。

続く

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