予期せぬ成功

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アントレプレナーは、しばしば、成功を拒否します。(前回のつづきです)

SKMurphy » Peter Drucker on Why Entrepreneurs Reject Unexpected Success

Inc.: Why do entrepreneurs reject unexpected success?

Inc誌「なぜアントレプレナーは、予期せぬ成功を拒否するのでしょうか?」

Drucker: Because it’s not what they had planned. Entrepreneurs believe that they are in control.

ドラッカー氏「彼らの計画にないからです。アントレプレナーは自分が物事を掌握していると信じている(信じたい)のです」

アントレプレナーが「予期せぬ成功(unexpected success)」を受け入れない理由はひとつ。「予期せぬ成功には、腹が立つ」(ドラッカー)からです。

エンジニアが起業して製品を作る。予期せぬ使われ方をする。腹を立てて、そのような使い方をできないように改造する。これが「予期せぬ成功の拒否」です。そこに「顧客視点」「ユーザ視点」は無い。(※しばしばデザイナさえ「製品の予期せぬ使われ方」には腹を立てます)

私は「予期せぬ成功」を謙虚に受け入れたい。私には、未来を予測する能力など備わっていないと信ずるからです。予期してようと、してまいと、関係ない。お金に色が付いていないように、成功にも色は付いていない。成功の芽を見つけるべく、地べたを這いずり回る。これがアントレプレナーという職業です。

白状すれば、私も「予期せぬ成功」には、腹を立てます。しかし、冷静になってから、反省します。感情の起こりは、理性よりも速い。腹が立つのは仕方ない。問題は「腹を立てないようにする」ことではなく、「腹を立てたあとで理性的になる」ことです。感情ではなく理性で行動できるかどうか。(続き:儲かれば何でも良い

新規事業のIT投資に、より多くの選択肢を残す (ZEROBASE BLOG)

事実として「絶対に成功する法則など無い」「当初の意図通りに成功することも稀である」わけですね。つねに「予期せぬ失敗」や「予期せぬ成功」と対峙し、それが何を意味するのかという本質を問い続け、臨機応変に軌道修正する必要があります。ドラッカーが『イノベーションと起業家精神』で述べたように。

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このページは、ishibashiが2009年3月 7日 04:28に書いたブログ記事です。

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