AmazonのUI改善から見えるものと、見えないもの

これまでは、まず「ほしい物リストに追加」すると「メインリスト」に自動的に追加されました。従って、他のリストに追加したければ、「メインリスト」への追加完了画面において、さらに「○○へ移動」というボタンを押す必要がありました。2手間かける必要があったわけです。


今回の変更で、目的のリストに直接追加できるようになりました。

amazon-add-to-wishlist-button.png

これは良い変更ですね。

ただ、変更されるまでに、ずいぶん時間がかかっています。もし私がAmazonのプロダクト・マネジャだったら、こんな初歩的な問題を何年も放置しないので、気になります。

事情もあるでしょう。常時いろいろな開発プロジェクトが動いているのでしょう。このような、既存機能の細かな改善は、プライオリティが低いのかもしれません。しかし、それによって、私はAmazonウィッシュリストへの依存度を弱めることになりました。

Webサービスへの予算配分は、既存ユーザを大事に、新機能追加よりも既存部分の改善を - ZEROBASE Journal

ほしいアイテム(ウィッシュリスト)をどこで管理するかは重要です。ユーザーにとっても、ECサイトにとっても。ECサイトは、ぜひ自分のところで、と思うことでしょう。その機会損失は小さくないと思います。

とくに、ウィッシュリストをたくさん作って、分類しているようなヘビーユーザーは、購入額も多い優良顧客・リピーターでしょう。デザイン面のディレクターにビジネスセンスがあれば、これを放置するというのは、どういうことでしょう。

このような改善は、10万円かかるかどうか、というコストで実現できると思います。さっさとやってしまえばいい。放置している期間、ずっと機会費用を支払っていることになりますから。

それとも、このような初歩的な問題が改善されない状態にあるのでしょうか。かつてはWebユーザビリティといえばAmazonのように語られたこともありますので、それは想像しにくい。

単なる見逃しか? ユーザビリティ・テストをしたのに発見されなかったのか? それとも、ユーザビリティ・テストをしていないのか?

現場のデザイナ、ディレクタ、プロダクト・マネジャ、あるいはデザイン・マネジメント、どのレベルの問題なのか、気になります。考え過ぎかもしれませんが。

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