近未来EC研究会 第1回 討論(2) 店舗とネットの関わり (#fecs)

近未来EC研究会第1回イベントのレポート:店舗とネットの関わりに関する議論。量販店で品定め、価格比較サイトからECサイトで購入、という動線について。量販店によるウェブ活用の可能性など。

(※本記事は近未来EC研究会 第1回「オンライン・ショッピング」のレポートです)

モールと独自ドメイン型のショップ形態」に関する議論に続いて、議論の対象がオンラインからオフラインへと広がりました。

店舗とネットの関わり

「洋服は店舗で買う。ネットで買うのはどんな人なんだろう?」という素朴な疑問から議論が展開しました。まだまだネットで服を買う人は少ないかもしれないが、あるブランドはとても売れている。写真にすごく力を入れている。商品のラインやモデルを絞って展開している。消費者は「型番」で商品(モデル)を認識し、店舗で試着したうえでネットで買う、といった行動もできる。

商品(モデル)と型番の流れで、議論の対象は量販店の家電売り場に転じます。「金融日記:資本主義の罪と罰 -ビックカメラ有楽町店での薄型テレビをめぐる攻防-」というタイムリーな話題にも言及しつつ、「量販店で触って、調べて、店員に相談して、ネットで買う」という行動に関する議論です。たしかにそういう人は増えているけれども、まだまだ消費者全体に占める割合は少ないのではないか、という指摘。ネットで価格検索する人でも、実際に量販店で店員の親切な接客を受ければ、そこで買ってしまうような「いい人」のほうが、まだまだ多いのではないか。ただし、長期的にどうなるかは分からないが。

ここで一つの指摘がありました。いわゆる「ナショナルのパパママショップ」的な商店が、郊外モールの影響を受けつつも成りたっている例。電球一個の交換から手厚くサポートすることで、地元の消費者と緊密な関係を築き、高額商品の買い替え需要を掴んでいる。地域密着型の小売業は、サポートを通じて顧客のライフタイムバリューを高めることができるかもしれない。

都市空間には匿名的な仮住まいの住人(例えば上京者)が多い。しかし、長く住むつもりの地元では、店員が知りあいだったりする。匿名的な売り手と買い手ではなく、人間関係が前提にある。

メーカー、量販店、地域密着型電器店、ECサイト、そして消費者。この5者の関係・構造をどう見るか。ウェブにできることは無いか。販売後のサポートも含む体験全体を、よりよくデザインできないか。そういった問題提起だといえます。

次の記事(試着のEC化)に続きます。

※注:これは発言録ではなく、参加者の総意・合意事項でもなく、私(石橋)の観点で議論を整理した報告書という位置付けです。

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