近未来EC研究会 第1回「オンライン・ショッピング」レポート(#fecs)

近未来EC研究会第1回イベント「オンライン・ショッピング」のレポートです。

近未来EC研究会第1回イベント「オンライン・ショッピング」を8月6日に開催しました(開催概要)。様々なバックグランドの参加者が、それぞれの知識や経験を披露しながらアイデアを出すことで、とても面白い議論になりました。

(お断り)それだけに、残念ながら録画・録音をそのまま表に出すことができません。テキストに起こして公開します。次回は全公開のUSTREAM中継も検討します。

全体の構成としては、設立趣旨発表(石橋)、キーノート(向畑氏)、ディスカッション(全員で)となっています。

本記事は「設立趣旨」および「キーノート」です。なお #fecs はTwitterのハッシュタグで Future Electronic Commerce Studies の略です。

設立趣旨

近未来EC研究会の発起人である石橋から、設立趣旨を発表しました。

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  • EC(Electronic Commerce)をユーザー体験デザイン(UXD)のアプローチでリデザイン(re-design)したい。
  • EC(電子商取引)の"E"(Electoronic)にとらわれず、むしろ"C"(Commerce)をユーザー中心(人間中心)に考えたい。
  • ユーザーの「主観的体験」全体を考えたい。

このようなコンセプトを具体的にイメージして頂くために、具体的な「EC体験」の一連のシナリオ例を紹介しました。

FECS 1st Keynote p26.png
最後の方のスライドを1枚引用します。 ECの体験は、ECサイトの中だけで起こっているのではなく、もっと幅広いものです。その一連の体験に目を向けましょう、というスライドです。

キーノート

私からGMOメイクショップ向畑社長(@muka)に「来るべき脅威もしくは機会についての問題提起的な発表」をお願いしました。以下の2点を挙げて頂きました。

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一つ目は「ネットショップの集客手段が、広告と検索から、ソーシャルウェブへと、移っていくのではないか?」というものです。

それに関して2点:(1)FacebookのトラフィックがGoogleを超えた。(2)ネットショップの運営者は日進月歩で新しいノウハウを開発してきたので、ソーシャルウェブによる集客手法も開発され、普及する可能性がある。

二つ目は「チェックアウトがあれば、ショップのASPは不要になるか?」というものです(GMOメイクショップは、ショップのASPを提供する会社です)。なお、「チェックアウト」とは、店舗ごとにアカウントを作る必要がなく、様々な店舗で共通のID/パスワードを使って決済できる機能のことです(例:Google Checkout、Paypal、Yahoo!ウォレット、楽天あんしん支払いサービスなど)。

それに関して4点:(1)インフラのデフレ化は宿命だ。(2)CMSが高度化・簡易化するだろう。(3)ユーザーのリテラシーも向上するだろう。(4)ネットショップの脱モール、独自ドメイン型へのシフトの先に、よりライトな形態としてチェックアウトが来るのでは。

脅威/機会の次に、「広義のEC化」という問題提起をして頂きました。「ECは手元に届くまでのトータルエクスペリエンス」だと考えた時に、「いまボトルネックなのはどこだろうか?」「オンラインの購買情報が、もっと宅配・物流でも活用できないだろうか?」といった問題提起です。例えば、Amazonがようやく「お届け日時指定便」に対応しましたが、裏返せば2010年まで実現していなかったということです。こういう、よりよい体験をデザインする余地は、まだまだあるはずだと。

以上が設立趣旨およびキーノートの概要です。次の記事でディスカッションの様子をお伝えします。

次の記事(「モール」と「独自ドメイン型」 )に続きます。

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