近未来EC研究会 第2回イベント・レポート (#fecs)

近未来EC研究会イベント第2回「インタフェイス」のレポートです。望ましいEC体験を考えるワークショップを行いました。2グループに分かれて、「カード嫌いなユーザー」と「ヘビーECユーザー」という両極端なユーザーについて研究しました。

近未来EC研究会 第2回イベント「インタフェイス」 (開催概要)で、望ましいEC体験を考えるワークショップを実施しました。私(石橋)がファシリテーションさせて頂き、参加者のみなさまにグループワークして頂きました。

概要

実際のユーザーおよびユーザー体験に即して考えるセッションにしたかったので、参加者のうち二名の方にインフォーマント(情報提供者)をお願いしました。エクストリームユーザー(extreme user)と言えそうな方がお二人いらっしゃいましたので、その方々にお願いしました。インフォーマントお1人につき1グループ、という形にグループを分け、インタビュー、モデリング、ブレストといったプロセスでグループワークを実施して頂きました。最後にグループB、Aの順に成果を発表しました。

グループB:ヘビーECユーザー

インフォーマント:子育て中の女性で、ネットショッピングのヘビーユーザーでもあります。毎週のようにネットスーパーで買い物をしています。

グループワーク:サミットネットスーパーでの実際の行動をモデリングしたうえで、改善できるところを探しました。(zoom.itにアップロードした写真

発表(動画):

発表のポイント:

  • ネットスーパーでリピートしているのだから「頻繁に買っている商品」がある。それを提示することで「探す手間」が省けるのでは。
  • 「3つの状態を持つショッピングカート」のようなものがあれば使いやすくなるのでは。商品が「入っていない」「入れかけ」「入っている」という3状態。
  • スーパーの実店舗では、いつもほぼ同じルートで店内を廻りながら、必要なものや、必要でないもの(その場で買おうと思うもの)をピックアップしていく。そのような動線があれば、もっと効率的に、買い忘れなく、「送料無料」の金額まで商品を追加していくことができるのでは。
  • 季節の食材・料理などを推薦することで喜ばれるのでは。

グループA:カード嫌い

インフォーマント:ネットショッピングが嫌いな男性です。そもそもクレジットカードという決済手段が嫌いです。

分析:なぜネットショッピングやクレジットカードが嫌いなのか、何がNGで何がOKなのか、といった点を掘り下げて、モデリングしました。(zoom.itにアップロードした写真

発表(動画):

発表のポイント:

  • インフォーマント「お金を払った瞬間に、手元に商品がないのが嫌だ。」→グループワークでは「どうすれば、その時間的・距離的ギャップを解消できるか?」と考えた。
  • 「富山の置き薬」「オフィスグリコ」的な流通方式は? あるいは、「要らないものは返品できる福袋」など。
  • 衣服などの通販では返品が多い。その返品された商品の回収状況をリアルタイムに配信したらどうか。その情報をウェブで見て「衝動買い」した直後に、近くを走っているトラックから当日すぐに商品が届くようなイメージ。

まとめ

要点:

  • グループB(ヘビーECユーザー/ネットスーパーの分析)は、すでに(へビーに)使っているエクストリームユーザーの実際に行動・思考に学び、改善的・漸進的なアイデアを出した。
  • グループA(カード嫌い/EC嫌いの分析)は、まだ(ほとんど)ネット通販を使っていないエクストリームユーザーの行動・思考に学び、根本的・本質的なアイデアを出した。

Twitter上でのやりとり:

Ustream中継の録画:


本企画の狙いと振り返り

成果として面白いアイデアが出たのはとてもよかったです。それ以上に「デザイン思考」の方法というか、「みんなで考える」「手で考える」「現実(ユーザー行動)に即して考える」といった方法を体験して頂いたことが、参加者のみなさまの仕事術に少しでも役立てば幸いです。この記事や動画をご覧下さった方についても同様です。ご意見・ご感想もお気軽に頂けると嬉しいです。とくにツイッターのほうでは気軽に話しかけて頂ければと思います。

今後の展開

今回のアイデアを具体化するプロトタイピングの可能性を模索していきたいと思います。

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