シリコンバレーの土地柄としてのサイバーリバタリアニズム

自由の女神の写真 (c) 工藤隆蔵

日本企業はふつう自国他国問わず政府と事を構えたがらないものですが、シリコンバレーのウェブ企業はしばしば自由の価値を掲げます。ヒッピー由来のリベラル文化(サイバー・リバタリアニズムに通じる)が根付いているからではないかと。

事例:

シリコンバレー・米国西海岸といえば「リベラル」な土地柄という印象をみなさまもお持ちではないでしょうか。それでも日本の「リベラル」よりは政府に対する独立心が強いと思います。そもそも国家としての米国(連邦政府)の建国は英国への反逆ですから、日本人のような「お上」意識(パターナリズム好き)とは大違いです。

サイバースペース独立宣言の精神は保守主義・共和主義に通じると思いますが、これを「リベラル」な土地柄と言われるカリフォルニア(シリコンバレー)の人々がかなり共有しているように見えるのが米国の面白いところです。「リベラル」という言葉の中身が日米で違うということなのですが。

このようなサイバー・リバタリアニズム(サイバー空間における自由至上主義)は、程度の差はあれ西海岸のウェブ系ハイテクベンチャーに広く浸透しているように感じます。一方、西海岸以外の、コンテンツ系・コマース系などのベンチャーについては、温度差を感じます。政治思想の土地柄が、企業理念・企業文化と分かちがたく結びついているように見えます。

米国は広いですね。「米国のウェブ企業」と一括りに出来ないバラエティがあります。

日本でも政府に反抗する動きは出てきました。楽天を中心とした薬事法改正への反対署名運動はまだ記憶に新しいところです。政府が決めたことなら、たとえそれが間違ったことでも黙って従う、という「泣き寝入り」が減るのはよいことだと思います。

べつに「反政府主義」ではありませんが、政府よりも自分の側により公共性があると信じるならば、出来る範囲での行動をしていきたいものです。署名や訴訟まででなくても、社長が抗議文や公開質問状を出すくらいのことはできるはずです。「お上」に楯突くなんて、という平民根性は民度の低さでもあると思います。相手が政府であろうと正論を言うべきときは言う。「言論の自由」は本来政治的活動のための自由なのですから。

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