政治と文学とビジネスと思いとエリート

「政治」とは選挙や議会だけではありません。議員や官僚と直接触れないところでも、「社会をどうすべきで、我々は何をしたいか」を主体的に考え、その実現に向けて事業活動を組織し、人々を巻き込むべく価値を訴求していくこと。それが民間人にできる「政治的実践」です。社会をよりよくする活動です。

お断り:括弧付きで「エリートビジネスマン」と書いた意図を汲んで頂ければと思います。

「エリートビジネスマン」と政治の距離

「社会をどうすべきか」を主体的に考えて、その実現に向けて事業活動を組織していく、それはプラグマティックな政治的=経営的=経済的実践です。

政治的実践が官僚と政治家だけのものになってしまっています。「エリートビジネスマン」は政治に関わらないのが賢いかのような風潮が残念です。力を持っているのに。

民間での政治的実践が足りないのがこの国だと思います。「エリートビジネスマン」(含む経営者)には「社会がどうなっていき、そこで我々は何をすべきか」ではなく、「社会をどうすべきで、我々は何をしたいか」を自問して事業活動してほしいです。

(「すべき」と上から言うのではありません。願望、です)

ビジネスにおける「思い」と言葉

「エリートビジネスマン」にも、優れた理念を潜在的に持つ人はいます。直接的に尋ねてもすぐには出てきませんが。

しっかり時間をかけて対話することで、有意義な理念を引き出すことができました。一度ではありません。

日常業務で抑圧された理念を、対話を通じて引き出すこと。その実践を続けていきたいと思います。

そのような理念を実現していくことが、デザインの仕事だと思うのです。

政治と文学

ニコ生 2012/07/21 21:30放送 ◆思想地図β3発売記念◆『日本2.0』から考える1:新憲法と政治メディア 境真良×津田大介×東浩紀 ニコ生思想地図

2:11:42から:

  • 日本の近代は、政治と文学の両輪を必要としてきた。
  • 本来、制度改革(政治)だけやってもダメで、気持ちの改革(文学)も大事。
  • しかし、エリートが制度改革(政治)しか考えてこなかった。
  • 日本社会は、「金勘定しかできない奴」(政治)と、「夢しか語れない奴」(文学)の二種類に分けてきた。
  • もう一度、政治と文学について考え直す必要がある。
  • 「金を集められて夢を語れる奴」(政治と文学)が大事。

私は「金を集められる人」から「夢」を引き出していきたいと思います。

「批判」的思考

これは「エリートビジネスマン批判」です。「在り方を問い直す」という意味での「批判」。

言い換えれば、「エリートビジネスマン攻撃」ではありません。

現在のような「エリートビジネスマン」の在り方を、我々の(戦後)社会は作ってきてしまったわけで、「エリートビジネスマンが悪い」という話ではありません。

ここに書いたような、理想的な「エリートビジネスマン」像が実現する社会を、我々はどのように作れるでしょうか。これが有意義な問いではないでしょうか。犯人捜しではなく。

人間原理でビジネスを再考

野中郁次郎氏の、「思い」の経営学、人間原理の経営学が、クリティカルに重要だと思います。客観的経済的合理性から、主観的倫理的正当性への大転換。

「お金の力しか信じられないビジネスワールド」で、もう一度「言葉の力」を信じられる社会と精神のエコロジー(ガタリ的に)を作っていきたい。

おわりに

繰り返しますが、「政治」とは選挙や議会だけではありません。議員や官僚と直接触れないところでも、「社会をどうすべきで、我々は何をしたいか」を主体的に考え、その実現に向けて事業活動を組織し、人々を巻き込むべく価値を訴求していくこと。それが民間人にできる「政治的実践」です。社会をよりよくする活動です。

「金勘定」の話だけでなく、「理念」や「夢」の話をしませんか?

関連情報

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://zerobase.jp/mt/mt-tb.cgi/1144