iPhone の革新と「直接操作」というデザイン原理

iPhone のようなタッチパネルを NUI(ナチュラル・ユーザー・インターフェイス)と呼ぶ人があるが、それがなぜナチュラル(自然)に感じられるかといえば、指でオブジェクトに直接触れるような操作(直接操作)だからだ。iPhone のユーザー・インターフェイスの革新は、直接操作の新しい地平を拓いたことにある。

この記事は、『ユーザー・インターフェイスの進化の本質』の副産物、「蛇足その一」である。

元記事で「直接操作」という概念を出している。この概念は私のオリジナルではない。「直接操作」というユーザー・インターフェイス・デザイン原理は、『ソシオメディアUIデザインパターン』でも、アラン・クーパー著『About Face 3』でも、すでに紹介されている。

余談だが、『About Face 3』が書かれた時点で iPhone は登場していなかった。 したがって、「直接操作」に関する章を読むと、物足りなさを感じる。 ただ、抽象的に解釈すれば、その意図するところは本文中に書いたように「ユーザーは情報的対象(オブジェクト)そのものに直接触れているかのような感覚を得る」ためであることが理解できるだろう。

iPhone のようなタッチパネルを NUI(ナチュラル・ユーザー・インターフェイス)と呼ぶ人があるが、それがなぜナチュラル(自然)に感じられるかといえば、指でオブジェクトに直接触れるような操作(直接操作)だからだ。 iPhone のユーザー・インターフェイスの革新は、直接操作の新しい地平を拓いたことにある。 それを「NUI への進化」と呼ぶならば、たしかに誤りではない。 しかし、「なぜ自然なのか」「何が自然なのか」という問いに本質的に答えずに「ナチュラル」と言ったところで意味はない。 「自然」に感じられるのは、直接操作の度合いが高まったからだ。

直接操作の進化は、まだ終わらない。 直接操作を、より推進しなければならない。 ユーザー・インターフェイスをより透明化し、ヒューマン・コンピューター・インタラクションをより自然にしなければならない。 その最終目的は「情報・概念の〈物質化〉」である。

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