12月1日(土)第31回WebSig会議「創り手が意識すべきタブレット,ユーザが使い始めるタブレット」でスピーチします

12月1日(土)第31回WebSig会議「創り手が意識すべきタブレット,ユーザが使い始めるタブレット」にてスピーチさせて頂けることになりました。

ネタ帳をチラ見せします。「タブレットが与える影響について考える」というお題について書き出した最初のメモです。実際のスピーチは全く違う内容になるかもしれません(謎)。お楽しみに。参加申込はこちらから

端末特性

  • 「ディスプレイ+キーボード+マウス」という端末システムからタブレット(タッチパネル)への移行は、唯一の解ではない(ほかの進化もありえるかもしれない)ものの、UIの「必然的」な進化(偶有的な必然性)。UIの進化は「インターフェイスの透明化」による「直接操作」の実現という目標に駆動されてきた。
  • タブレットは、生活や仕事のなかでの利用シーンが「デスクトップPC」とは異なる。デスクからの解放。コンピューティングの新たな機会、新たな情報サービス提供機会が、生じる。→セールス端末/フィールド端末
  • 自分で実機を触ってプロトタイピングするのが大事。身体性を大事に。ユーザーテストと観察も大事。→デスクトップPC(開発機)のシミュレーターだけでは良いアプリを開発できない。

アクセシビリティ

  • デバイスの多様化(4、7、10インチおよびPCやスマートテレビ)は、コンテンツやサービスへの「デバイスフリー性」を要求する。逆に言えば非対応デバイスのユーザーは「なんでiPadで使えないんだ!」と腹が立つ。→RWD (responsive web-design) は一つの解。
  • アクセシビリティをデータから考えるのが重要になる。「アクセシビリティ」は、文字通り「アクセスできるということ」、到達可能性。データやコンテンツの可用性 (availability) を高めるのが重要。
  • API、JSON、XML、REST、SOAなどがキーワード。今後は情報アーキテクト(IA)が、ITアーキテクト(SE)と共同作業していくことが望ましい。
  • ユーザー側に立ったソフトウェアアーキテクチャの設計が、オブジェクト(データ)の「アフォーダンス」を高める。→使いにくいモーダルUIではなく、使いやすいモードレスUIを実現しやすくなる。
  • このような深層のアクセシビリティの進化を受けて、伝統的な「障がい者のためのアクセシビリティ」を確保しやすくなる。重要なのはUIではなくコンテンツであり、UIの透明化(UIの使いづらさが意識化されにくく、自然につかえること)は「障がい者のためのアクセシビリティ」に通じる。
  • 知覚されないものは利用できない(ユーザビリティがない/ユーザブルでない)。「利用」(use)してもらうためには「知覚」(percept)してもらう必要がある。これが最も基本的なアクセシビリティ。→目の見えない人にテキスト情報に「アクセス」してもらうための装置として、点字や読み上げソフトがある。
  • そのようなUIを開発しやすくする(例えば開発コストを下げる)ために、データの可用性 (availability) を高めることが大事。だからデータモデリングやAPIも大事。UIだけでアクセシビリティを考えていても限界がある。
  • もちろんUI上の障がい者向けアクセシビリティにこれまでコミットしてきた人は偉い。今後は情報アーキテクトやITアーキテクトとの共同作業により、さらにアクセシビリティを進化させて欲しい。

企業と従業員

  • タブレット普及を背景として、私物デバイスの業務利用(BYOD)が推進される。それは「従業員のプライバシー」と「エンタープライズ・セキュリティ」のトレードオフという難題を呼び寄せる。→MDM (Mobile Device Management) の必要性
  • デバイスの軽量化によるモビリティの向上に加えてBYODが進めば、いわゆる「ノマド・ワーキング」化を促進する企業も増える。そこで懸念されるのは時間外労働・事業所外労働の増大によるワーク・ライフ・バランスの悪化である。就業時間・就業場所の自由裁量、従業員への権限委譲が、結果として、より長時間の拘束をもたらすという逆説。→新たな自由(選択肢)が突きつける、幸せな働き方と生き方の主体的選択。価値や思想を語る言葉が必要。

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