スタッフ全員でコワーキング・スペースを渡り歩く「遊牧会社」の実験をしています

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「気軽に会いにきて頂ける会社」「開かれた会社」になるための実験として、毎週異なるコワーキング・スペースを渡り歩いています。「オフィス」は何のためにあるのかを問い、「オフィス」を再定義するための実験です。

毎週 [1] 異なるコワーキング・スペースにスタッフ全員(8名)が集合する「遊牧会社」の実験をしています。よかったら同じ時空間を共有しましょう。お声がけ頂ければお話できるかもしれません。

遊牧会社イベント
場所
2013–05–07(火) 神保町 EDITORY
2013–05–14(火) 渋谷 Creative Lounge MOV
2013–05–21(火) 高円寺 こけむさズ
2013–05–28(火) 下北沢 オープンソースCafe
2013–06–11(火) 渋谷 Connecting the Dots
2013–07–09(火) 日本橋茅場町 Co-Edo
2013–07–23(火) 日本橋茅場町 Co-Edo
2013–08–06(火) 日本橋茅場町 Co-Edo
2013–08–20(火) 日本橋茅場町 Co-Edo
2013–09–17(火) 日本橋茅場町 Co-Edo
2013–09–24(火) 新宿西口 就トモCafe
2013–10–01(火) 日本橋茅場町 Co-Edo
2013–10–15(火) 新宿西口 就トモCafe
2013–10–29(火) 新宿西口 就トモCafe
以後未定

今後の予定はZerobaseのFacebook Pageで発信していきます。よろしければLike!して情報をフォローしてください。

なぜこんなエキセントリックなことをしているのでしょうか。大前提としてはゼロベースがユニークな制度 [2] を持つ会社だということが上げられます。そのうえで、小目的、中目的、大目的の順で説明します。

小目的

スタッフが増え、オフィスの移転を検討し始めました。そこで、単にオフィスを移転する以外の選択肢にも、視野を広げて検討し始めました。「オフィスを縮小して遊牧会社となる」か、「自社のオフィスをコワーキング・スペース化する」か。どちらがよいか見極めるための実験として、「遊牧会社」の実験をしています:

オフィスを縮小して遊牧会社となる
オフィスの機能を縮小し、家賃も節約する。その分、多数のコワーキング・スペースと契約し、スタッフが自由にそれらを活用できるようにする。
自社のオフィスをコワーキング・スペース化する
自社のオフィスを、開かれたオフィスにする。「コワーキング・スペース」「溜まり場」「サロン」のイメージ。社外の人も気軽に立ち寄って、仕事ができる。ゼロベースのクライアントはもちろん、それ以外の人(ゼロベースと仕事をしていない人)も。夜は頻繁にワークショップやセミナーなどのイベントをする。その場で懇親会もでき、交流の拠点になる。

後者のほうが面白そうなので、現状はこちらが優位です。 後者は、場所の運営が「本業」を浸食してしまうことから却下しました。いまは緩く遊牧活動を続けること自体に意味を見出しています。

中目的

ゼロベースの働き方 [3] では「もはや仕事をするのにオフィスは必須ではない」と言っても過言ではありません。ですから、従来型の場所の定義を更新する必要があります:

  • ファースト・プレイス:自宅
  • セカンド・プレイス:職場
  • サード・プレイス:自宅でも職場でもない「第三の場所」、あるいは自宅と職場の通勤途中に立ち寄る場所、例えばスターバックスは2000年頃からその機能を果たしている [4]

「コワーキング・スペース」は、サード・プレイスのようでありつつ、そこを主たる作業所にする人にとってはセカンド・プレイスでもあります。もはや単なる場所の使い分けの問題ではありません。

おそらくは「場所」=「物理的場所」×「文脈」と分解して考えるほうがよいかもしれません。「物理的場所」は、大して意味を持たない単なる物理的空間でしかありません。そこに意味を持たせるのが、生活上や仕事上の「文脈」です。「物理的場所」という器に、人が意味を与えることで「場所」になる、と考えてみたいと思います。

コワーキング・スペースとソーシャル・メディアが共進化している現代的文脈をふまえて、オフィスを再定義していきます。その実験として、毎週コワーキング・スペースを渡り歩いています。

大目的

ゼロベースが重んじる価値の実現に向けて、「オフィスを開く」ことは不可欠であると考えています。「オフィスを開く」ことが、下記のような価値の実現につながると考えています:

ソーシャル・キャピタル

ゼロベースはオーダーメイドのウェブ開発をしていますが、そういう仕事の引き合いは知り合い伝手であることが多いものです。これはつまりソーシャル・ネットワーク上の情報伝達であって、ソーシャル・キャピタルの効果そのものです。

ゼロベースはソーシャル・キャピタルの器として、その効果を社内外にシェアすることで、価値観を共有するステークホルダーと共存共栄する道を模索していきます。

エコシステム思考

ゼロベースは自社中心主義的に考えません。自社がエコシステムの一要素に過ぎないという前提に立ちます。そのうえで、どのように社会に貢献できるかを考えていきます。

開かれたオフィスに身を置くことで、「エコシステムに生かされている」という感覚を研ぎすますことができると考えています。いわば「おかげさま」「持ちつ持たれつ」の感覚です。

コラボレーション

ゼロベースは「みらいのふつうをつくる」ために様々な社外の主体とコラボレーションします。例えば大企業とベンチャー企業。

コワーキング・スペースの訪問を事前に宣伝することで、わざわざ訪問の約束をするまでもないような用件でも気軽に会いにきて頂けるようにします。

建築空間の在処としての物質空間と情報空間

最後に、少し抽象的な言葉で補助線を引いておきます。

インフォメーション・アーキテクト(情報建築家)として自社の「アーキテクチャ」をデザインする試みです。そのフィジビリティ・スタディ(実現可能性検証)段階として「遊牧会社」の実験をしています。

「ソーシャル・メディア」という情報建築(インフォメーション・アーキテクチャ)と、「コワーキング・スペース」という物質建築(フィジカル・アーキテクチャ)を組み合わせて、ひとつの「アーキテクチャ」(建築)として構想しています。

ともあれ、お気軽に会いにきてください。それこそが目的ですので。

お断り

  • コワーキング・スペースの料金はご負担ください。
  • コワーキング・スペースの営業時間をご確認ください。ゼロベースで利用する「1dayプラン」などでは、利用可能時間が「19:00まで」となっている場合もありますので、せっかく会いにきて頂くなら早め(17:00頃)がよいと思います。
  • アポなしで会いにきて頂いて結構ですが、他の用事があるときなどは応接できないかもしれません。確約はできません。確実な面会をご希望ならば、正式に面会の予約を入れてください。
  • 当方は「来客」としておもてなしをする訳ではありません。「同じコワーキング・スペースで、(たまたま)時空間を共有した方と、フラットに対等な立場でお話する」という感覚です。その点で期待値がズレていると困ります。「せっかく行ったのにぞんざいな扱いを受けた」などと思われてしまうと双方にとってよくないので、あらかじめ「過大な期待を抱かずに会いに来てください」と申し上げておきます。
  • そのようなわけで、本来の「コワーキング・スペース」としての利用、つまり「ご自身の仕事をするための来訪」ということも視野に入れておいて頂けると、当方としては「手持ち無沙汰にさせてしまう」といった心配が減るので助かります。

リンク


  1. 当初は毎週でしたが、その後頻度を落として続けています。  ↩

  2. ゼロベースの制度については、採用情報や『自立したプロフェッショナルのための自由な企業の制度』という記事をご覧下さい。  ↩

  3. 「個人独立採算制・完全成果報酬制」というユニークな制度で経営しています。  ↩

  4. 2002年発売の『フリーエージェント社会の到来』(ダニエル・ピンク 著、池村千秋訳)でも、すでにサード・プレイスとしてのスターバックスが描かれています。  ↩