Zaにおける黒字社員

セルフマネジメントテクノロジーZaにおける「黒字社員」と「人月単価と付加価値の違い」について説明します。

黒字社員とは

「黒字社員」とは「付加価値(はたらき)が黒字ラインを上回っている社員」のことです〔※「黒字ライン」は後述〕。逆に、黒字ライン未満の社員は「赤字社員」となります。シンプルで客観的な基準です。

多くの会社に「会社が正当に評価してくれない」「給料が安すぎる」という不満を持つ社員がいます。Zaが提供する道具によって、彼らの主張が正当か不当か、客観的に判定することができます。「給料に見合った黒字ライン」という客観的な基準があります。

Zaにおいては、単に「黒字か」「赤字か」を知るだけでなく、定量的に「いくら黒字か」「いくら赤字か」を知ることもできます。経営者にとっては、従来型の人事評価・報酬制度よりも客観的で公平な制度を作るための条件が整います。

黒字ラインとは

付加価値の黒字ラインとは、「人件費に見合った付加価値の水準」のことです。

もし成果連動型の賞与がなければ、固定給から人件費を計算できます。その人件費を総報酬が上回れば「黒字社員」となります。つまり、総報酬と人件費が一致するところが黒字ラインになります。

ただし、総報酬ベースの黒字ラインでは実務的に考えにくい(本部費の計算を勘案しないといけない)ので、通常は付加価値ベースの黒字ラインを逆算して用います。

黒字ライン

なお、ゼロベース株式会社では黒字社員シミュレーターというツールを利用しています。これを使えば、黒字ラインを簡単に算出することができます。

人月単価と付加価値の違い

開発業務や制作業務の受託をしている会社では、しばしば「人月単価」という指標を用います。この「人月単価」と「付加価値」(あるいは売上総利益)は混同されがちですが、同じものではありません。

人月単価と付加価値の間には、「年間付加価値 = 人月単価 × 12ヶ月 × 稼働率」という関係があります。この「稼働率」というファクターが重要です。

「人月単価」はあくまで見積もり上の数字、いわば「値札」に過ぎません。フルタイムワーカーは一人ひとりが「年間12人月」の「在庫」を持っているわけですが、その在庫を「実際にいくらで売ったか」次第で、年間の売上や利益は変わります。例えば「今月は0.3人月分しか仕事がなかった」という閑散期だってありえるわけです。

「黒字社員かどうか」は付加価値で決まります。付加価値は「値札」ではなく「実際に実現した利益」です。

売上よりも付加価値を重視すること

黒字ラインは付加価値(売上総利益)で定義されています。売上という指標は重要ではありません。職種を問わず共通の指標で働き(パフォーマンス)を比較する上でも、売上より付加価値のほうが妥当です。

例えば、セールス担当者とエンジニアでは、売上原価率が大きく異なります。セールス担当者は自分で仕事を完了させるのではなく、売り物を仕入れる必要があります。つまり売上原価率が高くなるわけです。一方、依頼された仕事を自分一人で完了させるようなエンジニアは、売上原価がほとんどゼロになります。

こういった様々な職種の人達の働きを、単に売上で比較してしまうと、常にセールス担当者が過大評価されることになります。セールス担当者の場合、「○億円売った!」という数字のインパクトは大きいかもしれません。ですが、「実は受注するために値引きしすぎて赤字」ということもありえます。売上を見るだけでは、「個人の業績」を正しく評価することはできないのです。

大事なのは売上ではなく付加価値なのです。個人採算表と「黒字ライン」を組織に導入することで、社員一人ひとりが自身の付加価値を意識しながらセルフマネジメントできるようになります。

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