ゼロベースのブランディングデザイン
ゼロベースのブランドを再定義する会社案内
ゼロベースは2024年の創業20周年を迎えるにあたり、リブランディング活動を進めてきました。ロゴデザインの変更を皮切りに、機関誌『ゼロベース』第0号の発行などを実施。そして今回、アクセシビリティカンファレンスに合わせて新たに会社案内を制作しました。
会社案内の初期デザイン案。一般的な会社案内のテンプレートに沿っている。
制作過程では、「ゼロベースらしさとは何か?」が問われました。私たちはどのような組織で、どのような思想や哲学を持ち、どのようなメンバーが参加しているのか。それを視覚的かつ端的に示すためには、一般的なテンプレートを使った会社案内では不十分でした。
写真を大胆に配置した冊子のデザイン案
この20年間で築き上げてきた「ゼロベースらしさ」を形にするため、試作と検討を繰り返し、たどり着いたキーワードが「クラフトマンシップ」「マネジメント」「プロフェッショナリズム」です。
冊子のデザイン案
そうして完成したのが、今回のカンファレンスで配布した「会社案内」です。ゼロベースが得意とするプロトタイピング的な思想を反映し、製本にはブリキ製の留め具を採用。これにより、いつでも情報のアップデートが可能な仕様になっています。内容は、機関誌第0号(創刊準備号)「クラフトとシステムの衝突 300年史」を踏まえつつ、ゼロベースのロゴ、理念、取り組み、実績を掲載し、ブランドブックとしても機能する構成としました。

この冊子はオンラインショップでも頒布していますので、ご興味のある方はぜひご一読ください。
会社案内の発行に合わせたブランドCMと企業ポスター
会社案内の発行にあわせ、ブランドCMおよびアクセシビリティカンファレンス2024の企業ポスターも制作しました。

ブランドCMでは、会社案内の内容をさらに凝縮。ゼロベースのサービスに込められた思想を表現しました。

ポスターでは、アクセシビリティに関する歴史的な発明や変遷をテーマに、1970年代のアングラ演劇ポスターのデザインを参考にして制作しました。
チーム
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石橋秀仁
代表取締役/情報アーキテクト2004年〜現在人間中心デザインとアジャイルウェブ開発の実践者。国立高専でサイバネティクスや制御工学を学んだのち、ウェブサービス開発者、エンジニアとして独立。2004年にゼロベースを創業。2005年には日本最大のインタラクティブウェブ技術(Ajax)コミュニティを主宰。2020年までGMO VenturePartnersのデザインフェローとしてスタートアップのサービスデザインを支援。国際イベントWorld IA Dayの地域開催オーガナイズ、ウィキペディアの「ユーザーエクスペリエンス」記事執筆、海外専門書の監訳など、情報アーキテクチャ(IA)の普及啓蒙に務めている。2021年、福岡にUターン移住。モットーは「思想を実装する」。 -
浦川大志
ウェブディレクター/アーティスト2022年〜現在九州産業大学 芸術学部を卒業したのち、福博綜合印刷株式会社で2021年までウェブディレクターとして勤務し、サイトのデザイン・設計、ECサイトなどの運用業務に従事する。2022年からゼロベースに参画し、ウェブサイト制作や展覧会企画などの業務に従事。画家としても活動しており、インターネットやSNSの普及がもたらした新世代の情報流通のありようを反映し、デジタル的な質感を伴った風景画を制作。横浜市美術館など、国内外の美術館での展示や長谷川白紙などミュージシャンへのアートワーク提供を行なっており、2018年「VOCA展2018」にて大原美術館賞受賞。作品は福岡市美術館、熊本現代美術館、大原美術館に収蔵されている。